『プリジョネイロ』キャスト!
- クリスチャン・マリェイロス
- ロドリゴ・サントロ
- ブルーノ・ホーシャ
- ヴィトル・ジュリアン
- ルーカス・オランミアン
- セシリア・オーメン・ジ・メロ
- ジルシ・トマス
- アンドレ・アブジャムハ
- キコ・マルケス
- マヤラ・バチスタ
- マウリシオ・ジ・バホス
- ロザーニ・パウロ
『プリジョネイロ』あらすじ
貧困ゆえに人身売買業者の餌食となった青年は、その支配から抜け出そうとあえぐなか、自身のモラルと生き残りをかけた手段を選ばぬ戦いのはざまで揺れる。・・・公式より
『プリジョネイロ』感想
【感想】
貧しい農村地帯で生まれ育ったマテウスとその仲間、サムエル/エゼキエル/イザクの4人は大金を掴むためにサンパウロへ出稼ぎに行く事に。家族はそれを祝福し、1ヶ月分の食費同額シャツをプレゼントして送り出します。夢と希望に満ち溢れた車が向かったのは、市内にある大きな産業廃棄物処理工場。その管理者はルカという男性でした。
学校を卒業して学歴はあれど農村地帯には働く場所がないために農業をしてきたマテウスは、到着当日に契約書の作成を申し出ますが「今週中には」と言葉を濁されてしまいます。
食事付きという条件も、当日渡されたのは4人で20レアルという微々たる現金のみ。20レアルは日本円で420円程度。調べてみると、ブラジル格安食堂での食事がだいたい20レアルだそうです。これを4人でわけると考えただけで、マテウスたちが連れてこられた職場が劣悪な環境なのかを理解することができます。
4人は産業廃棄物を解体する重労働を強いられるわけですが、この後1週間給料が支払われることはありません。それどころかルカは「家族に前払いをしている」「下宿料金や交通費を支払った」とマテウスたちに多額の借金があることを伝え、それを返し終わるまで給料は渡せないと言い切ります。
・前金1,000レアル(約20,900円)
・人材業者5,000レアル(約104,500円)
・下宿代月3,000レアル(約62,700円)
・交通費2,000レアル(約41,800円)
・食事代月700レアル(約14,600円)
・工具代月200レアル(約4,200円)
これら合計11,900レアル(約249,000円)が1人あたりの借金総額…これを見て4人は工場からの脱走を試みますが、全ては上手くいかずに「逃げれば家族が危ない」という危機感を植え付けられてしまいます。
そんな中で頭脳派のマテウスはこれまでより仕事量を増やし、半年で借金を完済する提案を承諾させることに成功。そこからの仕事の内容から、マテウスは徐々にルカの信頼を勝ち取っていきます。そんなある日、工場に査察が入ります。焦るルカを後目にマテウスは完璧な嘘を貫き、ルカは無事査察を乗り切ることに成功します。
これが功を奏したのか、ルカは人身売買の現場や過酷な他労働所にマテウスを連れてきます。初めて目にする過酷な現実を目の当たりにしたマテウスは、自分と同じように逃げ出そうとする青年を無意識に捕らえ…そして自然にルカに協力するように。ルカの支配から抜け出したい気持ちをと、生き残りの狭間で揺れ動くマテウスの決断に注目です。
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