群がり《Netflix》あらすじ感想レビュー!主人公がどんどんモンスター化していく!

群がり netflix
『群がり』 日本公開年月日:2021年8月

NETFLIXの期待作『群がり』配信開始です!

『群がり』見どころ

■カネのためにイナゴを大量に増やすため、主人公がどんどんモンスター化していくところ
■主人公と主人公の娘を大量のイナゴが襲うシーン

『群がり』キャスト

  • スリアン・ブラヒム
  • ソフィアン・カーメ
  • マリー・ナルボンヌ
  • ラファエル・ロマン
  • ステファン・カスタング
  • ヴィクトル・ボネル
  • クリスチャン・ブイエット
  • レナン・プレヴォ
  • ビンセント・デナード

『群がり』あらすじ

高タンパク食品としてイナゴを養殖しているシングルマザーは、思うように繁殖せず悩んでいたが、餌として血を与えると
より上手くいくことに気づく。 ・・・netflixより

『群がり』感想レビュー

主人公はイナゴの養殖で生計をたてようとしているシングルマザー。娘と息子を1人ずつ持つが、家計を支えられないくらいの貧困状態。街の中では変人扱いされているようだ。

また、年ごろの娘も同級生などにバカにされ、変人扱いのようだ。自宅では家畜を飼っているので臭いがあること、シャワーも水ということ、そしてバカにされたことも手伝い、苛立つ長女。

弟はまだ幼いのであまり気にならないだろうが、長女はこのような生活は厳しいだろう。

このイナゴがふとしたきっかけで弟・ガストンの指にできたイボを食べているシーンが出て来るが、これから何かしらの騒動が、イナゴを中心として起こりそうな予感がする。また、足元を見られてか、需要がないのか、イナゴを非常に安い価格で買いたたかれると頭にきてイナゴの養殖施設を壊し始める主人公・エブラール。

しかし、足を滑らせて倒れ、頭を打ってしばらく気を失ってしまう。彼女が目覚めると、血の塊を食べているイナゴたち。ガストンの指のイボの件もあり、このイナゴたち、ヤバいぞと感じられる。ある日、イナゴが大量発生していることに気づくエブラール。「もしかしたら」と気づいたのかもしれない、彼女は大きな傷となっている自分の腕をイナゴ養殖施設に入れてみた。

もう片方の腕で口を押え、痛みに耐えているところを見ると、イナゴに喰われていることを想像させる。また、その直後にはイナゴの脚などが傷口に幾つも刺さっていて、刺抜きで抜いているシーンはとても痛々しかった。

このイナゴの大量発生で、施設を大きくしようとするエブラール。ガストンはたくさんイナゴがいて大喜び。しかし、ローラは「施設を売り払って引っ越すんじゃなかったのかよ?」とでも言いたそうな顔だった。

今まで養殖がうまく行かず、増やすことも、また個体を大きく育てることもできなかったエブラールは見るからに希望に満ちて来た様子。家族の食卓ではイナゴの大量発生のシステムが分かったようなエブラール、引っ越すと言われその気になっていたローラが感情的に対立すると、何だか弟のガストンが板挟みにあっているようで可哀想だった。

その直後のシーンは結構衝撃的。血がイナゴの大量発生するシステムに欠かせないと思ったのだろう。エブラールは腕の傷だけさらけ出し、他は防護服で身を守って、イナゴ養殖のドームに入って行く。

このシーンでは我々の聴覚も刺激される。イナゴがドームの中に入ったエブラールに集まって行く。イナゴの羽音、そしてエブラールの耐える声、これが若干恐ろしさを演出している。さらにエブラールがイナゴ養殖施設をいくつも作り、血液を注文するシーンを目にすると、いよいよもってそこはかとない怖さがにじみ出て来る。

ローラの方は、我慢して母・エブラールの言うことをきいている感じだが、友人が来て、イナゴの音のこと、引越のことを言われると、母への忌々しさが再燃したのか、養殖施設(ビニールハウス)をカッターで裂いてしまう。

事件を起こしたなぁと思える瞬間だ。そして衝撃的な事件が発生する。ガストンがヤギのユゲットと自動車に乗っていると、ビニールハウスから出て来た大量のイナゴに取り囲まれる。

嵐のような状態がおさまると、ガストンは何ともないが、ヤギのユゲットの姿がない。後にエブラールが探し、見つけるが、我々視聴者の想像通りにイナゴたちに喰われていた。異常なことは理解していながらも目をつぶるエブラール。

イナゴの売買でカネを手にしたエブラールは子供たちとビーチへ行ったり、娘のローラが欲しがっていたスクーターをプレゼントしたりと、束の間の幸せを感じさせるシーンだった。さらにエブラールは養殖施設を拡張するも、血液が手に入らなくなると、自分の血液を使い始めた。これを見るともう異常としか思えない。彼女の異常さはエスカレート。

隣人のおじいさんの相棒の可愛い犬・ジャッキーを拉致して来て、イナゴ養殖施設の中に入れたのだ!翌日にアヒルを養殖している男が、もう一人のアヒル養殖の男を連れて来ると、カネになると思ったエブラールは、夜中に車で農場に行き、子牛をイナゴたちの食糧にするために仕留める。ここまで来ると、昆虫によるパニックムービーかと思っていたが実は人間のモンスター化の映画だと感じる。

内容は省きますが、最後のエンディングも印象的だった。ぜひご覧あれ!!

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