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ロスト・ドーター【netflix映画】あらすじ・キャスト・感想・評価・見どころ・ネタバレなし

ロストドーター
『ロスト・ドーター』 日本公開年月日:2021年12月31日配信
タイトル ロスト・ドーター
英語名 The Lost Daughter
監督 マギー・ギレンホール
脚本 マギー・ギレンホール
ジャンル アメリカ映画
本が原作の映画
ヒューマンドラマ
キャスト オリヴィア・コールマン
ジェシー・バックリー
ダコタ・ジョンソン
エド・ハリス
ピーター・サースガード
ポール・メスカル
ダグマーラ・ドミンチック
アルバ・ロルヴァケル
ジャック・ファーシング
オリヴァー・ジャクソン
ロストドーター公式インスタより

『ロスト・ドーター』キャスト&プロフィール

オリヴィア・コールマン(Olivia Colman)-レダ役

子育てに苦悩した過去があり、今もなお当時の記憶に囚われている
オリヴィア・コールマン
生年月日 1974年1月30日
出身 イギリス

ジェシー・バックリー(Jessie Buckley )-若いころのレダ役

ジェシー・バックリー
生年月日 1989年12月28日
出身 アイルランド キラーニー

ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson )-ニーナ役

休暇を利用して海辺に遊びにきている小さい娘を持つ母親
ダコタ・ジョンソン
生年月日 1989年10月4日
出身 アメリカ合衆国 テキサス州 オースティン

『ロスト・ドーター』あらすじ

海辺の町を訪れたひとりの女性。近くの別荘に滞在する若い母親の姿を目で追ううちに自らの過去の記憶がよみがえり、穏やかな休暇に不穏な空気が漂い始める。・・・公式より

主人公のレダ(オリビア・コルマン)は、海辺での休暇中に、近くの別荘に遊びに来ていたある母親とその娘に対し、心に傷を負った自身の過去の記憶がよみがえり、いろいろな思いがこみ上げてきて、その結果。。。

『ロスト・ドーター』見どころ

2006年に発表されたエレナ・フェランテの小説をマギー・ギレンホール監督が映画化。また、ギレンホールの監督デビュー作にもなった同作品は、ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、最優秀脚本賞を受賞しています。

『ロスト・ドーター』予告動画

『ロスト・ドーター』感想

イタリア文学の教授をしているレダは、休暇でギリシャにある海辺の街を訪れていました。

海辺には、レダ以外にも、いくつか家族連れの姿も。その中には、ある母親(ニーナ)と娘の姿もあり、レダはその親子に目を向けると突然フラッシュバックにあい、これまでの自身の子育てについての回想が始まります。

物語は二つの時間軸に分かれて進んでいきます。一つは海辺の街で休暇を少しているレダと、若かりし頃のレダです。

若かりし頃のレダは、子育てに行き詰まり、今にも頭がおかしくなりそうな育児ノイローゼで、どの記憶も子供と衝突したり歪んでいく子供の姿が描かれています。

レダのフラッシュバックは、ニーナが時折見せる子育てによる疲弊感をみておこります。おそらく、これまで人生ずっと若かりし頃の子育てについて、悩み苦悩してきたのだと思われます。

そして、レダは休暇中毎日ニーナと子供の姿をみているうちに、少しずつ様子が変わり、時折狂気じみていく感じが、見ている側としても、次に何が起きるのかとドキドキさせられました。

特に、ニーナの子供が一時行方不明になり、それをレダが見つけ出したときは感動しましたが、併せて起きた人形事件ではその感動も吹っ飛んでしまうほど不気味に感じました。

誤解のないように書きますが、ロスト・ドーターはサスペンスやホラーではありません。ただ、レダの少し狂気じみた行動が、次に何が起こるかわからないスリラー感を生み出し、違った意味でドキドキさせられる作品です。

そして、そのドキドキ感を演出しているオリヴィア・コールマンは、常に視聴者を不安に陥れる感情や表情をつくりだしていきます。さすがは大女優だなと感心させられました。

なお、私自身二人の小さな子供を育てている親として、レダの心境は痛いほどよくわかるので、作品の内容には思わず見入ってしまい、また最後がどうなるのか非常に気になる内容でした。

国際的な評価も高い作品で、感動とスリル感を一緒に味わいたいという方は、ぜひおすすめの作品です。

『ロスト・ドーター』感想2人目

休暇を利用して訪れた海辺の町を訪れたレダは、娘を育てる母の姿が気になって仕方がありません。

のんびりと過ごすはずの休暇はレダにとって何故か不穏な空気を纏い、徐々に自らの記憶が蘇っていきます。

“母とは”“女とは”答えが見つかるはずもない葛藤に向き合った『ロスト・ドーター』は、素直な感想を書けば特に面白い展開やハラハラドキドキする展開も無い。しかし、どこか“女”として自分の心に残る印象的な作品です。

これは本当にプライベートな感想ですが、私自身も女であり母であり中年女性でもあります。

そんな私にはとても興味があり、反面少しだけ辛くもあった作品となりました。中でも序盤で妊婦にレダが話した「子育ての責任は人を押しつぶす」という一言が深く刺さります。

今目の前で子育てに苦悩する母の姿を見ているうちに、自身の子育て中の思い出がシンクロする不思議な描写が特徴的で、その全てがぼんやりと描かれているところ(全てに答えや正解が無いような雰囲気)に魅力を感じます。

また、共感する部分が多い反面でレダの行動に違和感を抱く場面も多くあります。子育てに正解はないし、子供を身ごもることは女から母へと変化するボーダーラインでもない。女が生きていくうえで全員に共感してもらえるなんてことはあり得ないし、むしろ批判されることの方が多いのかもしれない…

そんな“答えの無い”葛藤や現実を描いた『ロスト・ドーター』は正直に申し上げて妊娠・子育て中の女性には少し辛い作品かもしれません。

子供は無邪気な天使であるが故に残酷で、同じように“親”であるはずの男は「仕事だ」という理由が通るのに、女には子育てという責任がのしかかる。

そんなリアルな現実だけが切り取られた作品なので賛否両論、中々感想を大っぴらに書きにくい作品ではありますが…終始ゆったりとした雰囲気が私は好みでした。

かなり重厚な内容で好みはわかれる作品だとは思いますが、鑑賞し終えた時から始まる「なぜあんなことを」「どうして女だけが」そんな考える時間という余韻に浸ることでさらに奥深さが広がる素敵な作品でした。