『ザ・ベビーシッター』見どころ
■残酷なのに笑える!グロテスク版ホームアローン風映画
『ザ・ベビーシッター』キャスト
- サマラ・ウィーヴィング
- ハナ・メイ・リー
- ジュダ・ルイス
- ロビー・アメル
- ベラ・ソーン
- アンドリュー・バチェラー
- エミリー・アリン・リンド
- レスリー・ビブ
- ケン・マリーノ
『ザ・ベビーシッター』あらすじ
臆病でいじめられっ子の主人公コールの両親は仲が悪く、関係修復の為に定期的に旅行へ出かけます。その間ベビーシッターとして雇われるビーは、美人で喧嘩が強くコールの憧れでした。思春期真っ只中のコールは、「ベビーシッターなんて子供が寝たらみんな男を連れ込んでるのよ」と幼馴染のメラニーから聞かされ、自身が眠った後のビーの行動に興味が沸いてきます。
両親が旅行に出かけた夜、コールは寝たふりをしてビーの様子を伺っていると、家に数人の男女が現れます。メラニーはメッセージで乱交パーティーに違いないと送信しますが、実際にコールが目にしたのは悪魔に生贄を捧げる儀式でした。血を抜かれ、儀式に巻き込まれるコール。繰り返される殺人劇。果たしてコールは無事逃げ切れるのか。
『ザ・ベビーシッター』感想
『性』に興味津々で思春期真っ只中なコールは
ビー達大人の談笑をコッソリと覗きます。濃厚なキスシーンから、このまま乱交を期待するコール。しかし、そんなコールの目の前で繰り広げられたのは悪魔の儀式でした。
隠し持っていたナイフで頭部を突き刺し、吹き出る血を聖杯に注ぐ大人達。直前までの少しアダルトな雰囲気から一変していきなりの展開だったので、ここはかなり衝撃を受けるシーンだと思います。カテゴリーは『ティーンホラー』に分類されていますが、グロテスクな描写がしっかりと組み込まれていることがここでわかります。
その後、儀式の為に注射器で血を抜かれるコール
学校の予防接種では悲鳴をあげていたコールでしたがここでは声を押し殺し寝たふりをし続けます。しかし、逃げ道を探す際に窓を開けてしまった事が原因で、ビーに計画がバレてしまいそのまま捕まる事に。ここから映画は怒涛の惨殺ラッシュに突入します。
到着した警察官の頭を槍で突き刺し、喉元を切り裂き、噴射する血。そんなシリアスでしかないはずの状態にも関わらず、胸を撃ち抜かれた女性は「タンポン突っ込むとかできないの?こんな胸じゃ誰も乳首を吸ってくれない」とこちらを笑わせてくるセリフがあったかと思えば、階段から落下した男は首にトロフィーが刺さり生々しく死んでしまったり。恐怖と笑いが絶妙なバランスで繰り広げられる逃走劇は、まさに大人版のホームアローンです。
ザ・ベビーシッターは
生々しい殺害シーンやグロテスクな表現に目が行きがちですが、主人公の成長や敵キャラ達の人間味あふれる優しさも見て取れます。中でも注目したいのは、いじめっ子がコールの家に卵を投げつけるシーンです。
コールの命を狙っていたはずの男は「こんな風に舐められたままでいいのか?出ていってガツンと負かしてこい」と励まし、キスをします。それでもいじめっ子が帰った途端にまた命を狙われるのですが…なぜか敵なのに全員憎めない。そんな不思議な感覚になってしまう作品です。
悪魔や生贄・儀式といった内容の映画は、時代背景や人間関係などの難しい設定に左右されるものが多くありますが、このザ・ベビーシッターはそういった難しい内容が一切ありません。そのせいもあってか、70年代っぽく懐かしい雰囲気の中で繰り広げられるグロテスクかつコミカルな。敢えて汚い言葉を使うと『イカれた殺人』を淡々と爽快に楽しむことが出来ます。
B級ホラーが好きな方や、サクッと映画を楽しみたい方にオススメです。
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