『未成年裁判』第3話の感想|ユリを襲う家庭内暴力【Netflix】
『未成年裁判』第3話の感想
家庭内暴力に悩む少女ユリが助けを求め、ウンソクたちは新たな事件と向き合う第3話。
※鑑賞後の感想には物語の展開に触れる記述があります。
第3話の登場人物・読みどころ
第3話では、家族からの暴力に苦しむ少女ユリが、少年部判事たちに助けを求めます。
シム・ウンソク(キム・ヘス):厳格な少年部判事。チャ・テジュ(キム・ムヨル):少年の更生に理解を示す判事。カン・ウォンジュン(イ・ソンミン):部長判事。
出演者4人の写真・プロフィールは第1話のキャスト一覧で確認できます。ここでは第3話の感想を中心に掲載しています。

『未成年裁判』第3話感想
注目される裁判となった“ヨンファ小学生殺人事件”の一審が終わり、現在可能な最大級の刑になったにもかかわらず世間ではそれに対する批判が殺到。
裁判所内ではセミナーが開催され、非行少年に関する法改正の問題が大きな焦点となっていました。中でも注目されたのが“家庭内暴力”問題で、これに迅速に対応するアメリカに対し韓国ではこれらが曖昧にされている現状。
というのも、韓国では53.8%の家庭が暴力問題に悩み、年間少なくとも93人の被害者が命の危機に晒されています。しかし、これは氷山の一角であり未通報の被害を考慮すると、もっとたくさんの少年たちが苦しんでいることになります。
一方で、暴力事件が疑われた場合は学校も病院も即座に警察に通報することが義務化されている韓国。では何故、この家庭内暴力は曖昧な解決策しか見いだせないのでしょうか?
それは、警察による捜査システムにありました。暴行の可能性がある場合、警察官は家族に話を聞きますが「勘違いだ」と否定されればそれ以上家庭に介入できない現状…。
これが解決されなければ、“法”の力は全く発揮されない現実が浮き彫りとなってきました。
3話ではこの家庭内暴力に悩むユリが裁判所に助けを求めてやってくるシーンからスタートします。ユリは以前テジュが担当していた非行少年で、現在では施設を出て美容室に勤務しているはずでした。両親は離婚して祖父母に育てられ、そんな祖父母も認知症や体調不良の中で起こったこの事件にはどんな真相が隠されているのでしょうか?
注目したいポイントとしては2つあり、まずは美容室の同僚が話した“変な男”の存在です。勤務中にもかかわらずユリを訪ねてくるその男は、どうやらユリに暴力をふるっている男。
そして、何故かウンソクに対してよそよそしい態度のユリの祖母。個人的にはこの男がユリの実の父なのではないかと予想しているのですが…。皆さんの見解はいかがでしょうか?
また3話では、カン部長が本格的に政界に進出する動きも加速します。最初の問題視されていた“家庭内暴力”を含む少年たちの問題に、インタビューで国や政府も立ち上がるべきだと答えていたカン部長。
そこに入ってきたのがキム記者から紹介された国会議員のオム・ジュンギ。青少年福祉と少年法の改正は政府の務めだと話すジュンギですが…。何やら言葉の端々には含みを感じ、怪しい匂いがプンプン漂ってきます。
未成年裁判を見た当初は“単なる裁判風景”を予想していましたが、話が進むにつれて家庭や政治問題が絡んできて“実際にリアルタイムで起こっている問題”を見ているような錯覚に陥ります。
私たち大人が解決していけなければならないリアルな問題から目を背けてはいけないということを切に考えさせられる未成年裁判を引き続きお楽しみください。
※本文で紹介する家庭内暴力の数値は、元記事の出典・集計年を確認できていません。現在の韓国の統計値として引用しないでください。鑑賞当時の感想として残しています。
