『コペンハーゲン:権力と栄光』第1・2話の感想【Netflix】
『コペンハーゲン:権力と栄光』第1・2話の感想
グリーンランドの石油開発をきっかけに、政治家たちの考えがぶつかり合う展開を振り返ります。 ※感想には物語の展開に触れる部分があります。
| タイトル | コペンハーゲン: 権力と栄光 |
|---|---|
| 英語名 | Watch Borgen – Power & Glory |
| 原作・製作 | アダム・プライス |
| ジャンル | デンマーク 政治をテーマにしたTV番組・ドラマ 社会派TVヒューマンドラマ スカンジナビア/TV番組・ドラマ TVヒューマンドラマ |
| キャスト | シセ・バベット・クヌッセン ビアギッテ・ヨート・ソレンセン ミケル・ボー・フォルスゴー シモン・ベンネビヤーグ マグヌス・ミラン オズレム・サグランマック ソーレン・マリン スヴェン・ハルデンベルク ルーカス・リンガー・トュネセン イェンス・アルビヌシュ ピーター・ミュウギン |
『コペンハーゲン: 権力と栄光』あらすじ
外務大臣となったビアギッテ・ニュボーが直面する、グリーンランドの石油をめぐる争い。国際問題になりかねない深刻な対立は、彼女の政治人生をも脅かしてゆく。・・・公式より
『コペンハーゲン: 権力と栄光』第1話感想
コペンハーゲン権力と栄光は、デンマーク発の政治をテーマにしたドラマです。グリーンランドで発見された油田を巡り、首相クラーと元首相で現外務大臣ニュボーが対立するというあらすじを見て「硬い雰囲気で面白味は期待できないかも」と思っていましたが…実際に見てみると女性政治家の対立だけでなく、油田を巡って国同士のドロドロとした情勢が絡み合って見どころ満載!1話では、問題となる油田の掘削を巡ってニュボーとクラーが真っ向から対立します。
油石が発見されたのは西グリーンランドディスコ湾で、その場所はフィヨルド付近のユネスコの世界遺産に登録されている観光名所。現在実権を握っているのは鉱物資源相のハンスで、この油石発見はグリーンランド独立にも関わることからメディアの関心も高いと考えていました。
反面、報告を受けたニュボーはグリーンランドが現在抱えている気象変動の問題から環境破壊を考慮し、事態を把握するまでメディアへの公表は控えるようハンスに提言します。しかし、ハンスは早々にこの事実をメディアで発信。掘削に携わる業者はカナダの石油会社に決定しました。
このメディアでの公表に対し、「環境に配慮する必要はあるが、グリーンランドには喜ばしい事」と声明を発表したのは首相のクラー。これに真っ向から反発するニュボーは「2050年までに石油事業の撤退を約束し、脱炭素社会の実現に向けてパリ協定に署名した。
化石燃料に巨額の投資をすべきではない」と真逆の声明を発表します。これにより、2人の確執が明らかになったわけですが、ニュボーが対立したのは首相…その権力に勝てるわけもなく、あっけなくニュボーは即時声明を撤回するよう求められてしまいます。
しかし、断固として石油事業に反対の姿勢を示すニュボーは、TV1(国内最大のメディア)のトーベンに“ある真実”をリークすることにより、クラーの立場を揺るがす事態に発展させていくことに!
1話ではこの2人の対立以外にも、ある“大物”がこの石油事業に関わってくることが明らかにされます。2015年に政界を引退し、それ以降公の場には姿を現さず…しかし、今なおロシア大統領の親友で影の実力者ともいわれるその人物とはいったい。2話以降に注目しましょう!
『コペンハーゲン: 権力と栄光』第2話感想
西イングランドディスコ湾で発見された油石により、地元イルリサットでは石油事業が進みつつあるコペンハーゲン権力と栄光。見つかった油田は調査によるとノルウェー最大の油田エコフィスク油田に匹敵する大規模のもので、ピーク時の生産量は年間1億バレル(1バレルは約160リットル)。1バレル約95ドルの市場を考えると、合計で2850億ドルにもなる宝の山のような存在であることが判明しました。
その頃、ニュボーがリークしたニュースを発信することに決めたTV1では、確実な裏が取れたとトーベンはカトリーヌに原稿を渡します。その内容とは、48時間後に官邸が新しい役職にラウゲセンを任命したことを発表するというもの。ラウゲセンは元労働党党首で20年前政界と報道界で存在感を示し、現在では政治評論家として活躍しています。
しかし、ラウゲセンは選挙で選ばれたわけでもなくプライバシーの侵害で有罪判決も受けているいわく付きの人物で、そんな人を官僚と同等の権力を持つ首席補佐官に任命することは“権力の乱用だ”と与野党双方から懸念の声が上がります。これにより、石油事業どころではない事態に追い込まれたクラーは、この件をニュボーに一任。2話ではアスガーが臨時代理大臣としてイルリサットに向かい説得をするという重要な任務を任されます。
1話終盤に“とんでもなく危険な案件を引き受けてしまった結果、悪魔と心中することになるかもしれない”とまで警戒された人物が、2話から徐々にその全貌が明らかになってきます。
今回発見された油田を掘削するために契約したカナダの石油会社が株を売りに出し、それをロシアが大量に買い取ったことが明らかになった1話。ニュボーはウクライナ侵攻で世界から制裁を受けているロシアが石油採掘に関われば、アメリカとの関係に影響することを懸念。しかし、調査の結果やはりニュボーの勘は的中しある人物が浮かび上がってきました。
その人物というのがミハイル・ガモフという1人男です。ガモフは政界を引退して以降、表舞台には全く姿を現しませんがロシア連邦安全保障会議に非公認で今も所属しておりクリミア合併にも大きく関わっていました。また、EUの制裁対象リストにも名前が挙がっており、マフィアの資金洗浄をしている疑いがかけられています。
そんなガモフが関わったこの事業に携わることは、NATOに加盟してアメリカとも同盟を組んでいるデンマークにとって間違いなく大事になる!そう思われていましたが…なんと、ニュボーはこの危機的事態をここからさらに利用しようと画策するのです。
コペンハーゲン権力と栄光は、2話序盤でかなり複雑な展開を迎えることとなります。私は個人的に政治などの難しい話は苦手で、このコペンハーゲン権力と栄光も楽しめるのかが不安でしたが…実際、内容は複雑ではありますが私たちが現在見聞きしているニュースが登場したり、“会議”というシーンを通して都度内容を整理したりという描写が多いのでそこまで気構えなくとも内容を理解することができます。
また、油田という巨額のビジネスと環境問題という夢とリアルが混在するテーマなので、見ていて正解がわからなくなるような感覚で飽きることなく楽しむことができます。1話あたりのボリュームもしっかりしている作品ですので、是非最後までお楽しみください^^
