完璧な母親【netflixドラマ】あらすじ・キャスト・感想・評価・ネタバレなし

 

タイトル	完璧な母親
英語名	The Perfect Mother
原作・製作	フレデリック・ギャルソン
ジャンル	犯罪TV番組・ドラマ フランス 本が原作のTV番組・ドラマ TVサスペンス TVヒューマンドラマ
キャスト	ジュリー・ガイエ トメル・シスレー エデン・デュクラン アンドレーアス・ピーチュマン シリル・ゲイ フレデリック・ティルモン シルヴァン・デュエード マキシム・ドリーゼン エミリア・ノート ハリマ・イルテル

 

『完璧な母親』あらすじ

娘が殺人事件の容疑者になったと知った母親が、我が子の無実を信じて奔走するうちに、不穏な事実にたどり着く。一体誰が被害者で、誰が加害者なのか…。・・・公式より

『完璧な母親』第1話感想

パリで大学生活を送る娘アニヤが殺人事件の犯人として疑われていると連絡を受けた母エレーヌは、娘の無実を証明するために奔走。独自に調査をする中で浮かび上がる不穏な事実とはいったい…。

 

殺人事件を調べていくうちに新たな真実が見えてくるという、サスペンスでは定番ストーリーの完璧な母親。「ドラマだし、定番だし。」と当初はあまり期待せずに鑑賞しましたが、実際は終始ダークな雰囲気とテンポの良さで一気に作品の世界に引き込まれます。

 

完璧な母親の見どころとして、まずは複雑な人間関係を挙げたいと思います。ベルリンでエレーヌの誕生日を祝う夫マティアスと、アニヤの弟ルーカスは一見幸せそうな普通の家族。医師のマティアスと卒業試験中のルーカスに、家族から愛されるエレーヌ。アニヤは一人家族と離れパリで大学生活を送っていますが、パリは母の故郷であり祖母が住んでいます。

 

しかし、そんな祖母とエレーヌは過去に確執があり、今は完全に疎遠の状態。そして、アニヤを担当する弁護士は以前エレーヌと交際していたが25年間音信不通になっていたヴァンサンです。ここだけを見てもかなり人間関係が複雑なのですが、これに加えてアニヤが家族に内緒にしていた学生生活やルーカスのみが知っている“姉の弱い部分”が徐々に明らかになってくるのが1話。

 

事件が起こったのは、あるクラブでアニヤがダミアンと出会った日のことでした。その日、2人は意気投合し夜の町に消えた後ダミアンの部屋で熱いひと時を過ごします。しかし、そこに現れたのは“売人”。ダミアンと口論になった後に暴行を加えた売人は仲裁に入ったアニヤにも殴りかかり、それに恐怖を感じたアニヤは浴室に隠れます。その後、アニヤが浴室を出ると居間は血の海になっていて、床に倒れたダミアンは死亡。アニヤは室内で聞こえた音に気付き「まだ売人がいるかもしれない」とその場を立ち去りました。

 

この事件で命を落としたダミアンはカルノー家の長男で、ソルボンヌ大学の学生。大手化粧品企業エリジェンヌの後継者だった人物。そんな有力者の息子殺害の事件の犯人にされてしまったアニヤですが、ここからアニヤが警察に嘘の証言をしていた証拠が続々と登場します。防犯カメラに売人が入ってきた証拠はなく、家から持ち出された財布や高級時計の被害報告。

 

また、終盤には凶器のナイフやダミアンの体から検出されたアニヤのDNAと、爪から発見された皮膚片により勾留が24時間延長されてしまったアニヤ。果たして事件の真相はどんなものなのか？一体誰が被害者で、本当の犯人は誰なのか？先の展開に注目です！

 

『完璧な母親』第2話感想

 

1話で24時間の勾留延長が決まったアニヤ。成人していることから弁護士以外は面会できない決まりにより、独自に調査を進めていたエレーヌはアニヤが使っていた部屋を訪れます。

 

しかし、そこに居たのはルームメイトではなく“部屋のまた貸”をしていたソミアの姿。夫の暴力から逃れるためにアニヤの部屋をまた借りしていたソミアの証言により、エレーヌは真の住居にたどり着きます。そこは虐待被害女性専用のシェルターで、なんとアニヤは大学には行かずにそこでカウンセラーとして働いていた事実が1話では明らかになりました。また、その部屋にあったのは売人の可能性が高いと思われる、ヴァンサンが独自の調査で入手した侵入者とアニヤが写った1枚の写真。果たしてこの謎の男とアニヤの関係とはいったい…。

 

2話では、序盤からアニヤの嘘の真実が明らかになります。あの日、以前から行為を寄せていたダミアンを誘ってクラブを出たアニヤは、部屋でコカインを使用し暴力的になったダミアンからレイプをされることに。その後、浴室に逃げ込んだアニヤは気を失いますが、大声で揉める声で目を覚まします。口論になっていた相手は売人ですが、事前に来ることを知っていたアニヤはダミアンを殺した犯人が売人であると確信。しかし、自身が誘惑して家にまで来たにもかかわらずレイプされたという羞恥心から通報を躊躇っていました。

 

このような新たな事実を話したアニヤですが、真実はまた少し違っているようで…。1話でルーカスが話していた謎めいた発言から「もしやアニヤは薬物を？」と予想はしていましたが、現状ではこれを完全否定。

 

しかし、当日クラブで遊んでいた人物のSNSからアニヤがセクシーにダミアンを誘惑する動画を発見した記者がこの事をネットニュースにしようと画策します。その記事のタイトルは“セックスドラッグ　乱交パーティーでの惨劇”。これにより、今回のアニヤの証言にもまた疑わしい部分が出てきてしまい真相がわからなくなってきました。

 

また、2話ではエレーヌと溝が深まっていた母が登場します。エレーヌの話ではかなり複雑な関係で、そのせいで父の葬儀にも参列できずに心が壊れたと語っていました。しかし、実際母はパリでアニヤと夕食をとるほど関係は良好で、司法省の知人から腕利きの弁護士も紹介すると言うほど一見異常さを感じることは出来ません。

 

どちらかと言えば、1話で返却していない警察手帳で捜査を進める弁護士のヴァンサンの方が個人的には怪しく見えてしまうのですが(笑)

ここから完璧な母親はどのようにストーリーが進んでいくか、注目していきましょう！